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小児歯科

「こどもの歯はいずれ永久歯に生えかわるからむし歯のままほうっておいても大丈夫」なんて思っていませんか?
こどものむし歯は、こどもの将来の生活に大きく影響します。
乳歯が健全か、正しく治療されているかは、後の永久歯の歯列だけでなく、大事な成長期の身体の発育にまで大きく関係しています。
乳歯は痛みだしたり腫れたりすると治療しても経過が悪いのが現実ですが、こどもの正常な成長発育には欠かせないものです。
小児歯科とはこうしたこどもの歯ならび、むし歯予防・治療、そして歯の健康管理を行うところです。

むし歯になる前に

 ■■ 健康な歯をつくる子育てポイント

乳歯は、胎生7週目から作られます。そして、お子さまに乳歯が生えるころもう、永久歯が育ち始めています。
 妊娠から永久歯が生えそろう12~15歳くらいまでは、特に大切な時期です。

年齢にあった歯みがき

○乳児期 赤ちゃんの舌や歯茎に白っぽいカスが時々たまります。水やぬるま湯で湿らした布でカスを拭き取ってください。
○生後7~8カ月の時期 生後7~8カ月位になると、前歯が生えてきます。やはり歯の汚れは布やガーゼなどで拭き取ってください。
○生後1年を過ぎたら 歯ブラシを使いはじめます。まず、自分で磨くようにさせましょう。磨いた後は、保護者の方が仕上げみがきをしてあげてください。
○5歳を過ぎたら 5歳位になったら、毎食後(朝・昼・晩)「1日3回磨き」をさせましょう。保護者の方は、仕上げ磨きで、磨き残しがないかよく見てあげてください。
○六歳臼歯(*)が生えてくる頃 6歳位になると、強く大きい六歳臼歯が生えてきます。この六歳臼歯は食べカスもたまりやすくむし歯になりやすいので気をつけて磨くようにしましょう。
(*)永久歯の中で噛む力が最も強く、噛みあわせや歯並びの基準となる大切な歯です。

■■ 仕上げみがきについて

 子供は大人のように手先が器用ではありませんから、大人の仕上げみがきがなければ、歯みがきをしていないのと同じです。
 夜の歯ブラシのあと、親子のスキンシップもかねて、みがき残しのチェックをしてください。
 初期のむし歯を見つけるのは、容易ではありませんが、早く見つければ痛みなく完全な治療が可能です。
できれば、小学校3年まで、お子様が嫌がらなければ、中学までもお願いしたいところです。

歯医者さんでできる予防

当院では、むし歯の治療はもちろんですが、フッ素、シーラントによる予防歯科に力を入れています。 歯科治療が終わったお子様には、フッ素を塗布し、3ヶ月から半年に一度のリコール時に定期的にフッ素塗布を行っております。 保護者の方には仕上げ磨きやハミガキチェックの具体的な方法を指導するとともに、乳歯や萌出したての永久歯に対するいろいろな情報をパンフレットとともに提供しております。 また、矯正治療が必要なお子様には、その旨適宜保護者の方にお伝えしております。

■■ シーラント(予防充填)

 「シーラント」は奥歯のかみ合う面(咬合面)にできるむし歯の予防の方法です。
 あらかじめ、むし歯になりやすい奥歯の溝を接着力のあるプラスチックで埋めてしまいます。このプラスチックはむし歯を削ったとき詰めるものと同類のレジンという材料なので、きちんと埋めていればむし歯にならないという考えで普及し始めました。

     
このレジンが長い間のうちにはがれてしまうことも考えられますが、いずれにしても短期的にはきちんと詰めればそれなりの効果があがっています。生えて間もない六歳臼歯は特にむし歯になりやすいので、この方法は有効です。

■■ フッ素塗布

フッ素は、歯にふれると歯のエナメル質に侵入し、組織が緻密になり、歯の質を強くします。また酸を寄せ付けにくくする働きもあります。特に生えたて歯には、効果的です。
フッ素塗布は、定期検診にあわせて3~6ヶ月ごとに行うことをお勧めします。

シーラントやフッ素塗布でも、完全にむし歯を防ぐことができるわけではありません。
 正しい食生活と毎日の丁寧な歯みがきが大切です。

■■ 定期検診を受けましょう

定期的に検診を受けると、最初に受けた年齢が小さいほどむし歯になる確率が少ないというデータがあります。13歳になったときの比較では、7~8歳を越えて検診を始めた人はそれ以前で始めた人より2倍くらいのむし歯ができています。
 このデータから、いかに小さい時からの予防が大切かということがわかります。
ご家庭での歯みがき習慣などのケアはもちろんですが、半年に一度は歯科医院で歯科検診を受けられることをおすすめします。そうすることによって痛む前に完治し、咀嚼力を確保できると同時に完治した乳歯が永久歯を正しい位置へと誘導してくれます。

上唇小帯異常について

■■ 上唇小帯異常とは

上唇小帯とは、「上唇の真ん中から前歯の間に向かって伸びているすじ」をさします。
小さい頃は、歯に近い位置にありますが、成長とともに歯から離れた位置に移動していきます。


誰にでもありますが、
・前歯(主に乳歯)が磨きにくく、歯ブラシが あたると痛がる 。
・永久歯の間にすじが入り込み、前歯の 隙間があいてしまう。

など、じゃまになるようなものを上唇小帯異常としています。

■■ 上唇小帯異常の治療

上唇小帯異常がある場合、すじを切り離します。

治療時期は、歯みがきに問題がある場合は、年齢を問わず早期に治療をします。また永久歯の隙間が問題になる場合は、永久歯が萌出する前後で治療を行います。

 
麻酔は、ごく少量を小帯周囲に浸潤麻酔で行います。局所麻酔で十分可能です。切除の程度にもよりますが、腫れはほとんど無いのが普通です。当院ではレーザーにて切除を行うことも多く、出血もほとんどありません。



手術後の注意
・翌日もしくは翌々日に1回目の消毒をします。そして、1週間後にもう一度消毒をします
・1週間は、刺激物(しょうゆ、ケチャップ等)食べるとしみることがあります
・2週間は、ばい菌による感染予防のため、プールには入れません。

■■ 予後

ごくまれに後戻り(再付着)することがあります。その場合、再度手術を行うこともあります。
  後戻りを防ぐために術後1週間からしばらくの間、保護者の方が上唇を前に引っ張り
左右に動かす運動をしていただかなければなりません。

 

※この手術を行えば必ず正中離開(前歯がすく状態)にならないとは、限りません。

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