Vol.01 口の中の健康は全身の健康

①唾液の重要性

 唾液の洗浄効果により口腔内の細菌を胃の中へ洗い流し強力な酸である胃酸により死滅させる。
しかし唾液量が少なくなる事がある。
それはストレス、薬物、緊張などによるもの、年齢による唾液腺の能力の低下など色々な原因が考えられ、よく「ドライマウス」と言われる。

 唾液が出なくなると虫歯や歯周組織がより悪化し口腔内に菌が増殖し血管に浸入し敗血症になる可能性もある。

②歯周病菌は心臓も悪くする

 口は人間の消化・呼吸器官の入り口で口腔内感染が全身に広がり悪さをする。
フィンランドの研究によると「歯周病患者の急性心筋梗塞発症リスクが30%高い」又、心臓の動脈硬化で死亡した患者の血管内膜から歯周病菌と口腔内細菌が見つかっている。

③歯周病と糖尿病

 歯周病に感染しその中で糖尿病を発症した場合免疫機能の低下とともに悪循環が起き全身の抵抗力が落ちる。

④噛み合わせが悪いと肩こり腰痛に

 歯が抜けてしまうとその反対側の肩・背中に肩こりが表れる。
噛み合わせのバランスがくずれると首、背中に痛みが表れ頭痛が生じ、腰痛にもなる。結果的にリンパ血管系、関節、筋肉によくない症状が表れる。

⑤歯の数と認知症

 歯は一本でも抜けると別の歯に負担がかかり他の歯もダメになっていく事が多い。アルツハイマー型認知症のマウス実験で抜歯したグループは脳の海馬という記憶を司る細胞が減少している。
アルツハイマー型認知症の人は健康な人に比べ残存歯数が1/3しかなかった。
これは画像診断でも脳の萎縮が大きいことが明らかになっている。

 このように口の中の健康が脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、認知症、腰痛、頭痛などに直結しているため、今一度口の中に関心を持っていただけるとありがたいです。

院長